空はあおい
そういえば、なんですけども。
皆様見返したい相手など居ますか?
ええ突拍子が無いと言われればそうなのですけどね、私には見返したい相手が居ないのですよ。
今日はその話をしたいと思います。
前回話した通り私には兄ひとり姉ひとりがいるんですけど、私はもっぱら同性の姉と比べられていました。比べる、と言うより私は姉の代用品だと思って生きていました。家族や周りにそんな意思がなくとも、私が周りの反応を伺う限りその生き方が正しいのだと自己完結して生きていました。
そんな生活も、気が付けば崩れ落ちていました。
話が急展開だ?まぁ人生なんてそんなもんじゃないんですかね。話を元に戻します。
何があったか、と言いますと。周りの期待に耐えられなくなった姉が精神病を患ったのでありました。躁鬱だとかストレス障害だとか、今どき探せばごまんと出るようなものでありますがそれも昔はかなり珍しく、あまり認知されていないものでした。
それは私が中学生の頃の話でありまして、いつか姉を見返してやる、なんて少し息巻いていた自分にはそのニュースがあまりにも大きなものでした。
…
ええと、何が言いたいかと言いますとですね。
皆様は是枝裕和様の『歩いても歩いても』という作品をご覧になったことはありますか?映画版では樹木希林様が語るセリフに
「10年やそこらで忘れてもらっちゃ困る。
憎む相手がいないだけこちらが辛いのだ」
なんてセリフがあるのですけれどね、
ええほんとその通りだと思いますよ。
憎む、復讐する、と言うのは負の言葉としては看板のように使われる事もあるあまりいい言葉では無いのですけれどね、それだけ強い思いというのは時として人を生かす原動力になるのですよ。
人にもよりますし、少なくとも私がそう思うと言うだけなんですけどね。でも、少なからずそれを原動力にしている人はいると思いますよ。
話は戻しまして。
そうして見返してやる相手も居なくなった私が、雀の涙ほどだった私の人らしい心が挫けた、否。勝手に舞台から降りてしまった後と言えばそれはもう悲惨でして。えぇ、目も当てられない。
とまぁ今日はこの辺りで。
眠れぬ私は今日も彼は誰時を待つとしますかね。
それでは皆様おやすみなさいませ。
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